坂本龍馬
世界の
海援隊にでも
なろうかのう
海援隊にでも
なろうかのう
明治維新の立役者とされる坂本龍馬。彼は変わり者と呼ばれながら、国の大事を成し遂げました。
竜馬から学ぶところは大きいです。
まず、既成概念をそのまま受け入れないところ。変動期にはとても重要です。凝り固まった古い考えでは今を乗り越えられません。
浦賀に黒船が来て丁度江戸留学中だった竜馬は土佐藩の兵卒として護岸警護に当たっていました。大きな黒船を見て、周りの武士たちは恐れ喚いていた中、竜馬は「黒船が欲しいなぁ」と言いました。仲間たちは「お前に買えるか!」「敵国の船に味方するのか!」などと喚きました。竜馬はその黒船があれば、商いにも軍事にも使えると、自由に考えたのですが、その場には理解者は居ませんでした。
「世の中のひとは何とも言わば言え、我為すところ我のみぞ知る」
既成概念にとらわれず、敵味方関係なく、良いところは良いと認めてかかる。機を逃さない重要な心掛けです。
大政が奉還され、いよいよ新政府を作らなければならない時、江戸から大阪に戻る船の中で、新政府の方針を作成しました。明治憲法の元となった「船中八策」です。
その時、竜馬は新政府の重鎮となるように勧められましたが断りました。仲間から、「じゃ、貴殿は何をなさるのじゃ」と聞かれて、
「そうさのう、世界の海援隊でも作って商売をしようかのう」
出来上がってしまったものに興味が無かったのでしょう。その数日後、竜馬は暗殺されました。
まるで、明治維新を成し遂げるために生まれ、やる事が終わったらさっさと天に帰る龍のように。
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