お笑いと景気の関係

日本経済の長期低迷と裏腹に
テレビをつけると芸人の姿
お笑い界は正にバブル状態
こんな事、昔もあったような…
お笑いと経済の関係を探る

あの頃を思い出す

1980年代のお笑いブーム

1980年代、漫才ブームが起こって「俺たちひょうきん族」が始まったころ、日本の景気はダウンしていた。
ツービート・伸介竜介・ザぼんち・コント赤信号・B&Bなど、多くの若手芸人がテレビに出捲り、お笑いの隆盛期だった。
その隆盛はバブルの始まりである量的緩和まで続いた。
バブルが始まるとお笑いブールは去り、「ザ・ベストテン」などの音楽番組が時代を彩った。
あれだけTV画面を占領してた芸人たちが、あっという間に消え去った。

お笑いが流行ると経済が弱る?

お笑いと経済の関係

不景気に流行るものの代表格は「甘いお酒」
甘いお酒は安くて、すぐに酔うから昔は重宝された。
今もチューハイ、カクテルなど、甘いお酒が流行る一方、上層階では高級ワイン・辛口の高級シャンパンなど、景気の良い一部の間では辛口・渋口が流行っている。高いものが売れるというのはその地域や客層の付加価値が高い状態。
二極化が進んでいるようだが、テレビを見て芸人を好み見る層は前者。
居酒屋で甘いお酒が流行っているならそこの地域経済が弱いか、経済的に弱い人が集まっているかという判断が出来る。
かと言って、地方で辛口・渋口を流行らそうとしても、地域経済の状態で、そう上手くは運ばない。
特に昨年から地域経済の低迷はひどい状態になっている。芸人がはびこる訳だ。

景気の良い時代に音楽が流行っていた

音楽が流行ると景気が上がる

第二次世界大戦後、日本には進駐軍と一緒にジャズがもたらされ、多くのジャズ歌手が誕生した。敗戦からの復興と共に「リンゴの唄」や美空ひばりの歌が流行った。
「歌は世につれ、世は歌につれ…」時代は音楽で表わされたた。
ビートルス、グループサウンズ、郷ひろみ、中三トリオなど、高度経済化する途上で様々な音楽が生まれ、日本の音楽シーンは隆盛を迎える。
しかし松田聖子を筆頭とするレッツゴーヤング(NHK)の衰えと共に、バブル前の数年の不景気に突入。そこに前述の「俺たちひょうきん族」に代表される漫才ブームが起こった。
この漫才ブームは1980年頃から1988年頃まで継続した。その間、音楽業界は冷え込んだ。
そして、バブルが来て、漫才ブームは去り、多くの芸人が売れなくなった代わりに、音楽が復活した。
その後1993年頃まで音楽は隆盛を極めた。
バブルの崩壊とともに、テレビ業界では音楽よりも漫才の番組が増えた。
そこから25年間、テレビには芸人が出続けている。その反面、デジタル化の煽りも受けて音楽業界の売上は半減以下になり、多くのレコード会社が縮小し潰れた。

求めるものは誘導できる

人が何を求めるか?心理が景気に現れる

バブルの予兆はあった。バブルの10年以上前から、好景気のお陰で人々の心に余裕が生まれていた。
余裕が出来た心は、モノの価値に向いた。
リーバイス、ローレックス、高級ブランド、フランスのシャトーワインやシャンパンなどの高級なお酒、高級バーボン、高級スコッチなどなど。
バブルに入ると、高級ブランデー・ヘネシーの半分は日本で消費された。
バブルがはじけ、不景気が日本を襲い、人々は付加価値を追わなくなった。
安いものを求め、財テクに走り、不景気の象徴である「現金こそが信じられるもの」との考えが、人々の心に根差す。
付加価値は置き去られ街はグレースケール(白黒)になった。

でも、アタカは付加価値をつけて事業を蘇らせている。面白いように蘇る。
何故なら、今、付加価値が足りないからだ。終戦後の日本に似ている。

人々が身近なものにしか気が行かない状態が25年も継続すると、少し向こう側の事が気になる。向こう側とは付加価値のあるもの。
それが弊社の付加価値戦略の理論。魔法の様で、しっかりした研究結果の裏付けがある。

弓矢の原理。強く引いた弦から放たれる矢の勢いは強い。日本は不景気下の25年間、ずーっと景気上昇への矢を引いている。
日本に再び信じられない程の好景気が来る日は近い。

今、我々は好景気の向こう側を見ている。

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