売上とは何か?

値上げは付加価値が必須

売上は商品の一人当たりの平均買上額に利用客数をかけたものです。
コンビニなどは客単価1000円、利用客数が500人だと1日の売上が50万円になります。
売上を上げるという事は、つまり、
1)利用客数を増やす 
2)客単価を上げる
が出来れば売上は上がります。

 
まずは顧客数を増やすにはどうしたら良いでしょうか?
顧客には二つの性質があります。それは、
1)事前認知客(リピーター)
2)新規客(ニューカマー)

リピーターは商品の良さや事業の性質を知ったうえで利用する客です。
特に広告やイメージチェンジで数は変わりません。
事業の本質を上げることでリピーターは増えます。

では新規客はどのような性質なのでしょうか?


 
新規客には二つの性質があります。それは、
1)事前認知客
2)未認知客

事前認知客とは口コミやチラシ、ネット情報(広告を含む)などでその事業を知り、事業に興味を持って利用しようとする人の事を言います。なので、口コミは別として、チラシやネット情報の広告戦略のスマートさクオリティが事前認知客の数を左右します。

実はそれだけではありません。
実際にお店まで来てみたら、広告と違うハードルがあると入店をひるみます。
ハードルとは、イメージとの違い、ボロさ、汚さ、怖さ(中が見えない)、情報(価格・利用条件案内)の無さ。等です。
興味を持ったお客様をスマートに新規客に繋げるには、店舗の外観(事業のイメージ)も重要なんです。


 
未認知客というのは、急に必要が生じた場合の客です。
「お腹が減った。どこか食べられるところはあるかなぁ」
「ペンが壊れた。書く物を買わなきゃ」とかの突発的なもの。
近くにそのお店があれば良いのですが、見当たらない場合はネットで探します。

お客さんは「今いる場所」「欲しいものが売っている業種」でネット検索します。

なので、ホームページが必要なんです。

気に入ればリピーターになります。


 
売上を構成する両翼のもう一つ。買上額について分析します。

買上額とは商品単価×購入数です。
様々な商品を買う場合は平均商品単価×購入数となります。

購入数はお客さんが必要な数ですから操作は出来ません。

つまり、商品の価格、商品単価がミソなのです。


 
商品の価格は二つの要素で成り立っています。
1)絶対価値=原価
2)付加価値=粗利益分

これもそれぞれ分析してみましょう。


 
商品絶対価値とは仕入れ価格、もしくは製造原価です。
そのままで売ったら事業は何の利益もありません。

商品クオリティを落とさずに絶対原価を低く抑える事が出来れば、同じ値段で売った場合は利益が増えますし、売価に転化して値下げすれば売りやすくなります。でも、安く売るのは最後の手段。事業は利益を確保しないと継続できませんから。


 
事業継続の必要要素として「付加価値」はとても重要ですが、その付加価値はどうやって上げるのでしょうか?

例えば仕入れ70円のカップラーメンがあったとします。安売りスーパーでは80円、コンビニでは108円、高級店では140円。同じ商品でも売り場のブランドによって売価が変わります。それは店が決めているのではなく、お客様が決めているんです。
低所得客層・中所得客層・高所得客層と別けられるとしたら、それぞれ利用する店の形態は違います。

逆を言えば、クオリティの高い事業環境を整えれば、付加価値を高く訴求しても売れるという事。つまり、価格というものは、仕入れという絶対価値に、事業ブランドや売り場環境という付加価値を足しているという事です。

付加価値を高くすれば、利益も増え、勿論売上自体も増えます。
解りますか?



 

まとめ

売上を上げたければ、集客活動をし、付加価値の高い事業展開をするという事。

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