行政支援の良し悪し

高いなりに理由がある

立地条件

起業スクールの講師をする。受講者の中には、自宅をちょっと改造して隠れ場所的な軽食を経営したいという人が毎年いる。

無理だよ。隠れたまま見つけてもらえない。

誰が来るの?と聞くと。最初は知り合い。そして口コミ。と答える。

無理だよ。知り合いが友達のとこに来て、お金を払ってお茶飲むか?口コミが広がるほど料理に自信があるか?

アホな指導者はスモールスタートと言って勧める。すべては初期費用を抑えようという小賢しさからくる。でも賢くない。99.9%儲からない。

住宅街のお客様専用の駐車場もない場所にどうやって行くのさ。解りにくい。駐禁貼られるかもしれない。友達に紹介するほど、お金を払うほど美味くない。経営者は気づかない家庭の臭いがマイナス点になる。

そんな甘い考え、まだ横行している。

良い立地は家賃が高い。でも高いなりにお客さんがウロウロしている。住宅街じゃ人が歩いてない。

ちゃんと店舗を構えたとしても、立地の悪い場所も良い場所も、設備投資は同じ。材料原価も同じ。人件費も同じ。違うのは家賃だけ。
立地の良い場所は高いけど沢山のお客さんが入る可能性が高い。
悪い場所は本当にお客さが来ない。だから安い。
家賃が倍違うとお客さんが入る可能性は3倍以上違う。

立地の悪い場所で毎月50万円の売上を上げても、原価に40%かかれば粗利益は30万円。そこから家賃10万円、設備投資の返済に10万円、諸経費10万円を引くと、一人で頑張っていても何も残らない。

立地の良い場所で毎月150万円の売上を上げて、良い場所だから価格も高めに設定できて原価は30%で粗利益が105万円。家賃が倍の20万円、設備投資の返済は同じだから10万円、諸経費10万円、65万円残る。アルバイトも使える。

起業するならこのくらいの計算をしないと成り立たない。

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