売上を上げたい いつも思っている事だけど声に出してみた
弊社の提案を100%受け入れて頂き、経営者様の努力が伴った場合の成功率は100%です。ロジックは正しく作用しています。
しかし、現在の成功率は95%であり、5%の未達成が存在します。未達の原因は何か?を皆様に公開します。

1.運営側の努力が必須

5%の失敗の要因

売上が上がる環境=魅力の大きな向上が認められても、売上が思うように上がらない場合があります。

①利益率を業界平均よりも大幅に高く設定している場合
 例えば、150円定価のカップヌードルがあります。利益率は33%とします。安売りスーパーでは110円くらいでも売ることがあります。コンビニなら135円、高級スーパーでも定価の150円です。このように市場に出回っていて希少価値があまり訴求できないカップヌードルを国内で200円・300円で売ることはできません。商品比較が出来て、価格設定があまりにも高すぎるケースだと、いくら事業の魅力を高めても効果は出にくいです。
 これを踏まえ、弊社では平均的値入率の調査、そして、経営者様に「仕入れ額」「販売予定額」をお聞きし、適正な指導実行に努めます。

②スタートアップに失敗するケース
 飲食店などでプレオープンというイベントを設けます。正式開店前にオペレーションのテストをするためです。しかし、練習でなく、単なるイベントしてオーダーも取らない(勝手にふるまう)レジも打たない(ご祝儀をもらって会計をしない)では、何の練習にもなりません。正式オープンでぶっつけ本番をすると混乱しお客様に多大な迷惑をかけることになります。その悪い印象はSNSで拡散し、後々まで響くことになります。
 リニューアルオープン前後はチラシをまきます。店前や駅前など、ターゲットが居そうな時間を狙います。過去に1週間で1000枚撒く約束をして、実際には50枚も撒いていないケースがありました。これでは認知も取れず、売上は望めません。

③不定休
 いつ営業しているのかが分からない場合、お客様は敬遠します。特にオープン当初は常に営業状態である姿勢を見せなければなりません。シャッターを上げ、店内に明かりをともす。駐車場を空けるなど、いつでもお客様を迎えますよという姿勢をアピールすることです。

2. 改革の順番

5%の失敗の要因

改善相談を受けるとアタカはまず調査をして確実な改善策をご提案しています。
勿論、ご依頼事業の宝は確認していますので、改善策は確実な内容です。
しかし、改善項目の多さや事業規模で、改善予算が大きくなり相談時の予定額を上回る場合もしばしばあります。
その場合は、段階的な改善をお勧めしますが、その「段階的」なところで誤解が生じるケースがありました。

弊社が最も大事にするのは、お客様が事業を利用する「順番」です。
その順を追ってご提案していますので、順番を間違えたり省いたりすると効果は期待できません。

①まず全体の戦略を構築し、それを叶えるデザインを策定します。これは「デザイン」という既成概念が浸透していますので問題無く受け入れられます。
②次にお客様が事業を知るという「認知の魅力」を構築します。SNS・WEB・広告活動等です。これは外向きの魅力要素です。
③同じく外向きの魅力要素である看板や店舗外観など、「事業の魅力」を構築します。
その後、④事業内部の魅力、⑤商品・サービスの魅力、⑥人(経営者・スタッフ)の魅力へと繋げて完結します。

ご予算が無い場合、後回しにして良いのは④~⑥の部分ですが、依頼者側は②③を後回しにしようとします。

事業で大切なことは、何をおいても、まず「需要」を作る事です。
お客様に知られる事、場所や利用手段を認識して貰う事。これは外向きの魅力で具現化します。

しかし、一部の経営者様は自分の目に入る場所、つまり「事業の内側」を優先しようとします。

事業の内側は確かに、事業付加価値を高めて商品やサービスの価格を上げ、粗利益増を叶える要素です。
が、そもそもお客様が入らなければ、利用して頂けなければ、どんなに良い商品も売れません。

なので、省いて後に回しても良いのは主に内側の部分です。

外側の魅力を高め、お客様が入り、売上が上がり、一時的には事業資金も余裕ができます。
余裕が出来たら速やかに「付加価値」を高める為に省いた事業内部の魅力や商品・サービスの魅力にとりかかります。が、ここはそれほど予算はかかりません。

数年前にこのような経験をしており、それ以後は順番を守るようにお願いしております。それでも明らかに効果が認められない改善を求められた場合は契約前にお断りする方針に変更しました。

3. 基本軸の違い

5%の失敗の要因

何を考えるにも基本軸というものがあります。考えの元。いわゆる「”誰”のために」という部分です。

間違いの1)経営者の嗜好
事業と自分を混同する経営者は、事業を「自分の好み」で飾りたがります。
自分の好きなデザインを使い、自分の好きな商品を売ろうとします。
マーケット需要が圧倒的に高かった1970-1990年代ならそこそこ売れたでしょうけど、2000年以後の成熟したマーケットでは個人的な嗜好は殆どニーズがありません。
今の時代で、事業は自分の為にあるという考え方は間違っています。
事業はお客様の為にあるのです。
ならば、最も多くのお客様が好みそうな色を使い、最も多くのお客様に望まれるものを売るのが正解です。
自分好みの経営をしようとする人を「経営者主義」と言い、お客様の好みに合わせる経営を「顧客主義」と言います。

間違いの2)アーティスティックなデザイン
デザイナーの世界は格好良いと思われがちですが実際はとても厳しい世界です。2000年以降はそれが更に厳しくなっています。
事業のチカラになるデザインは、前述したのと同じく、お客様が好むモノでなければなりません。ですが、多くはデザイナーが自己主張する場となっています。
悪く言えば、デザイナーとして有名になるための手段として、依頼を利用します。なので、担当事業の事を100%考えている振りをしながら担当以外からの評価も得たいというデザイナーも少なくありません。
自分流を主張するために「経営者の想いを具現化します」とか、くすぐったい事を言われ、まんまとハマる経営者もいます。
私は、デザインとは「結果を出すために使う技」だと思っています。真摯にそれだけを願い研鑽を重ねる未来に「思わぬ評価」を戴けるのだと思っています。
デザインはゼロから創造するクリエイティブワークです。そこに雑念が入ると本当に良いものが生まれてきません。多くの感動経験が無ければ多くの人の心は動かせません。
鉄から日本刀を敲き出す作業に似ているかもしれません。真剣にただひたすら良いものを作る。そこに自己主張はあってはなりません。
その作用は事業デザインの寿命となって現れます。

弊社はクリエイティブのプロフェッショナルとして、正しい戦略とデザインの利用を自信を以てお勧めしています。
改善点

5%の失敗を無くすために

①適正販売価格の指導を心がける
②可能な限り担当税理士との連携をし(売上・原価・利益率など)、的確な改善内容作成に努める
③プレオープン等のイベントの意義や必須項目など、書面と説明で確実に伝達する
④経営者様の改善意欲と努力の姿勢・見通しを確認する
⑤契約書に中途解約・内容変更に対する項目を入れる
⑥真の顧客主義の実現を確認する

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